髙山 孝治 先生

髙山 孝治 先生

名古屋中央支部に所属する先生方にインタビューするこの企画。

第20回目は、愛知県清須市にある「髙山事務所」の髙山 孝治先生のインタビューです。

 

ーー前職について教えてください

 

もともとは法律関係の仕事に就くことは全く考えていませんでした。東京農業大学を卒業して、そのまま東京で洋菓子メーカーのボンボヌール(本社:愛知県一宮市)に就職しました。就職バブルの最後の年でしたね。

 

就職後、母と顔を合わせるたびに「資格をとってほしい」と言われていました。そこで、実家が農家だから土地関係の資格をと思い、宅建を受けることにしたんです。当時は特殊な攻略本があって、そのおかげか1回合格できました。

 

味を占めて、次は社労士と行政書士を受け、2年目に両方合格できました。この頃はすでに結婚していたので、転職するというよりも資格を取ることだけを目標にしていました。

 

ーー司法書士を目指したきっかけはなんですか?

 

資格取得の教科書的には、次が司法書士でした(笑)

でもなかなか得点が伸びなくて……ちょうど東京から愛知への転勤があり、会社の経営状況の悪化も重なって、3回受験したところで退職しました。

 

その後、現在の恩師である司法書士の先生に拾っていただき、補助者として勤めながら8回目の受験(平成17年度)で合格できました。

 

 

ーー試験までの道のりを教えてください

 

基本的に独学で、平日朝夜の勉強と日曜日に答練を受けていました。通勤時間が片道1時間あったので、自転車や徒歩の間は条文読み上げのカセットテープを聴き、電車内では受験本を読み込みましたね。

 

試験自体は問題文との相性もあり、ある程度勉強したならあとはもうくじ引きだと思っていました。合格率2%なら、何回も引いてればそのうちあたりくじ引けるだろうと(笑)

 

7年も受験に挑戦していると、息子の学年も上がり精神的に圧迫されましたが、家族の理解があり続けることができました。自分自身にも諦める動機や選択肢を与えないように、モチベーションを維持していました。

 

ーー受験勉強や試験でのエピソードについて

 

出勤前は毎朝5時に起床して、モーツアルトを聴きながら勉強すれば頭がよくなるだろうと迷信じみたことをしていました。また、唐辛子に含まれるカプサイシンが食後30分と3時間後に脂肪を燃焼すると聞いて、試験当日の昼食にペペロンチーノを用意してもらったり、キムチを持ち込んだりしました(笑)

 

他にも「発掘!あるある大事典」で、アミノ酸の内リジン、バリシン、イソロイシンが脳に良いとやっていたので答練前に飲んでみたり、ワサビが良いと聞くとお昼にわさび漬けを食べたりいろいろと試しましたが、これはアルコールが含まれているので逆効果でしたね(笑)ちなみに、最後に合格した年の昼食はコンビニのおにぎりでした。

 

勉強中に耳栓を使っていた時期もありましたが、やはり雑音が気になるようではダメだと思い立ち、最後の年は家族がテレビを観ているリビングで腹ばいに寝転がって、記述試験の答案を書く練習をしました。

 

 

ーー受験生へのアドバイスをお願いします

 

記述試験は制限時間との闘いなので、いかに汚い字で早く書くかがポイントです。私はボールペンを長めに持って、ペン先だけで小さい文字を書く練習をしました。ペン先が斜めになるのでインクがボタボタした文字になりますが、それで減点されることもありません。

 

ちなみに、ペン先を斜めにして書くにはゼブラのボールペンが一番だとわかりました。

 

合格した年は、模擬試験の代わりにGWに司法試験を受けました。当時は法科大学院修了でなくても受けられたんです。勉強がマンネリにならないようにという狙いでしたが、非常に役に立ちましたね。

 

ーー合格後について

 

実は、すでに妻がいくつかの司法書士事務所でパート経験を積んでくれていたこともあり、すぐに独立を選択できました。実家に看板を立てて開業したので、地域の方にも信頼していただきやすかったと思います。

 

また、学生時代にバドミントンをやっていたんですが、当時のキャプテンがたまたま税理士で、私が受験でヒーヒーしていた時に「今のうちにOB会の役員をやれ!」と言われて引き受けたことがあったんです。「今だからやるべき」なんだと。開業後はOB会などを中心にパラパラと仕事をいただいて、ありがたかったなと思っています。

 

依頼者は同級生か先輩後輩がほとんどなので、まるで毎日が同窓会ですね。

 

 

ーー司法書士のやりがいは?

 

やっぱり「相談」ですね。もともと、役所と国民の間の緩衝材になりたいと思って司法書士を目指していたので、相談を通じて不安が解消され、喜んでもらえることに一番やりがいを感じます。

 

私は司法書士のほかにも社労士、行政書士も兼業しているので、よろず屋のような立ち位置で総合的な判断を求められていると感じています。

 

ーーポリシーや座右の銘を教えてください

 

「人生感動!」ですね。映画「蒲田行進曲」のポスターに書いてあったキャッチコピーです。

 

ーーオススメの本を教えてください

 

【人権の歴史と展望(下山 瑛二)】

【新しい労働社会 (濱口 桂一郎)】

【AIの時代と法(小塚 荘一郎)】

 

 

コロナ禍をきっかけに人権や民主主義について深く考えるようになりました。本を読むときは、勉強になった部分や良いフレーズに付箋を貼っておいて、後から書き出したりもしています。

 

ーー事務所の雰囲気はいかがですか?

 

家族だけでやっているのでアットホームですね。息子はいま補助者として働きながら司法書士試験の勉強中です。

 

ーー趣味なんですか?

 

お酒をたしなむことです。カラオケがあるとなお良いですね。「いつか酒で身を滅ぼすぞ」と言われ続けてきましたが、未だに問題は起こしていません(笑)

バドミントンは年3〜4回ながら続けていましたが、そろそろしんどいので引退ですね。

 

ーー今後の目標は

 

司法書士制度を守りながら、のんびりとした老後を過ごしたいですね。

髙山先生、ありがとうございました!

 

 

取材/テキスト ライターチームマムハイブ(https://mamhive.com)

 

インタビュアーより

洋菓子メーカーの営業職から司法書士へと転身された髙山先生。社労士、行政書士との兼業で幅広いご相談に乗っていただけます。また、受験中のエピソードは面白いものばかりで、試験を「くじ引き」に例えるなど前向きに臨み続けたモチベーションは、多くの受験生の参考になると思います。

 

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司法書士名 髙山 孝治 先生
所属事務所 髙山事務所
住所 〒452-0933
愛知県清須市西田中本城113番地
電話番号 052-409-3938
WEBアドレス https://laws-garden2006.com/

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