髙橋 良祐先生、三浦 碧先生

髙橋 良祐先生、三浦 碧先生

名古屋中央支部に所属する先生方にインタビューするこの企画。第28回目は、名古屋市中区にある「司法書士TAKUMI法務事務所」の髙橋 良祐先生、三浦 碧先生のダブルインタビューです。

 

ーー子供の頃の夢や学生時代について教えてください

 

髙橋先生:祖父や両親が裁判所で働いていたので、将来はなんとなくそんな道に進むのかなぁと思っていました。高校は定時制を退学し、次に通信制に行ったんですがそこも留年して…結局、高校を卒業したのが21歳くらい。そこからワーキングホリデー制度を利用して、オースとラリアで釣りのツアーガイドや土産物店でアルバイトをしました。

 

三浦先生:私が高校生のときは就職氷河期でした。大学に進学しても就職先がない時代だったので、手に職をつけようと辻製菓専門学校へ進学しました。卒業後は関西のケーキ屋さんやスイーツ店などで5年ほど働いて、パティシエとしての経験を積みました。

 

髙橋先生:帰国後の将来について考えたとき「自分がやってきた接客業界の最高峰はなんだろう?」と、ホテルマンに行き着きました。そこで名古屋観光専門学校で学び、卒業後はホテルマンやバーテンダー、居酒屋店長などを経験しました。

 

ーー司法書士を目指したきっかけはなんですか?

 

三浦先生:これから長く働き続けるために、士業の資格を取りたいと思いました。その中で、税理士と社労士は大卒資格が必要で、会計士と弁護士は20代のうちに受かるのは無理だろうと。つまり消去法ですね(笑)

 

髙橋先生:接客は好きでしたが、ホテル業界の厳しさを目の当たりにしたり、当時の飲食業界の過酷な働き方に限界がきて辞めざるを得なくなりました。本屋さんで資格の本を見ながら、自分が受験できる資格の中で1番難しいものが司法書士でした。

 

 

ーー試験までの道のりを教えてください

 

髙橋先生:予備校に通う前にまず頭を慣らそうと、図書館で民法を全部1回読みました。オーストラリアに行く前も毎日ひたすら洋画を観ていたので、それと同じですね(笑)。

 

三浦先生:1年目は働きながら平日の夜2回と土曜日に予備校に通いました。講義を聞いて、テキストを読んで、過去問を解くというサイクルの繰り返しです。もともと勉強することは好きなので「また知らないことを学べる」っていうのが楽しかったし、他の受験生と一緒にゼミもやっていました。

 

ーー受験勉強や試験でのエピソードについて

 

髙橋先生:予備校は週2〜3回、過去問をメインに勉強していました。ページ数や問題数から逆算して「今日はこのページまでやったら終わり」というスタンスで、時間よりも量を決めていましたね。「もっとやった方がいいんじゃないか」と不安で眠れないこともありましたが、しっかりメリハリをつけるように気をつけていました。

 

三浦先生:1回目の試験は、逆に「できた感」がありました(笑)。結果は午前26点、午後26点で足切り。20代のうちに資格を取っておきたかったので、このままじゃ受からないと思って、2年目は仕事を辞めて勉強に専念しました。

 

髙橋先生:最初の試験はもう少しというところで不合格でした。合格するには、足切りを越えてさらに1歩抜け出さないといけないんです。

 

 

三浦先生:私も同じく2回目で合格しました。直前期と呼ばれる試験の3ヶ月前からは、朝起きた瞬間に問題を解いて、顔を洗ったら答え合わせをしてそのまま予備校、19時くらいからそこにいるメンバーで書式のテストを解いて、予備校が閉まったらカフェに行って、答えを見せ合いながら議論する…という毎日でしたね。

 

髙橋先生:1回目も2回目も、数日前に40度の熱を出して点滴を受けながら勉強しました(笑)。受験のコツを聞かれることがあるんですが「試験に落ちて泣けるくらいまで勉強することが大切だ」と伝えています。

 

三浦先生:私は泣きませんでしたが(笑)。コツで言えば、この試験は択一でも引っかけもあるし、筆記では時間内に書き切れるかという闘いもあるので、知識量に加えて要領も大切な気がしますね。あとは、前日にしっかり眠れるようにマッサージに行くとか、お昼は消化に良いうどんにするなど体調面にも気を遣いました。

 

ーー合格後について

 

髙橋先生:合格前から補助者として働いていた事務所で5年くらいお世話になって、その後独立しました。

 

三浦先生:1回目の試験で体調を崩してしまった経験があったので、2回目はすぐに健康になりたくて試験翌日に断食道場に入りました(笑)。その後はすぐに司法書士にはならずに、予備校講師のバイトをしたり行政書士や宅建の資格を取ったりして過ごしました。

 

 

ーーお互いの印象はいかがですか?

 

髙橋先生:初めて三浦先生に会ったのは11年くらい前ですね。私が司法書士の業務について話すというセミナーに参加してくれました。私の話にしっかりと耳を傾けてくれたのが嬉しかったです。

 

三浦先生:当時はちょうど愛知に戻ってきたタイミングで、弁護士事務所でパラリーガルとして働いていました。髙橋先生はとても親切な方だと思いましたね。その後は営業をやってみたいと思って、保険会社でも働いていました。

 

髙橋先生:そこから3〜4年前にたまたまお会いして、ちょうど人手が足りなくて困っていたところだったので、助けてもらう形で入社していただきました。

 

ーー仕事のやりがいを教えてください

 

髙橋先生:商業登記や相続分野に力を入れているので、社会の役に立てたと思える瞬間にやりがいを感じますね。司法書士は、大病院のような専門的な場所でなく、紹介状がなくても診てもらえる町医者のようなイメージで、なんでも聞いて対処法をご案内できる窓口だと思っています。

 

三浦先生:中小零細企業からのご相談には、できるだけ多角的な視点を持って関わるようにしています。また、法的な視点だけでなくマーケティングや組織論など、中小企業診断士としての視点も意識していますね。複雑な権利関係を整理したり、遺言や契約書の作成などの予防手続きをしたりと依頼者から感謝されることがやりがいですね。

 

ーーオススメの本を教えてください

 

 

髙橋先生:小さい頃から釣りが趣味なので【東海釣りガイド】ですね!

 

三浦先生:【失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織 /マシュー・サイド】【法のデザイン/水野祐】【苦しかったときの話をしようか/森岡 毅】などですね。

 

ーー事務所の雰囲気はいかがですか?

 

髙橋先生:こじんまりとしていて、スタッフも自由な働き方でのびのびと働いてくれています。

 

三浦先生:自由で肩肘張らず、とても良い雰囲気です。髙橋先生はいつも電話をしていて(笑)。忙しいなかでの対応力がすごいと思います。

 

髙橋先生:三浦先生の持つ細やかさやひたむきさは自分にはない部分ですね。これからも補い合いながら、このままのスタンスで事務所を長く維持できたらいいなと思っています。

 

髙橋先生、三浦先生ありがとうございました!

 

 

取材/テキスト ライターチームマムハイブ(https://mamhive.com)

インタビュアーより

事務所はヒサヤオオドオリパークからほど近く、栄駅・栄町駅の出口(10A)から直結というアクセスの良い立地です。接客を学びホテルなどで勤務されていた髙橋先生と、製菓の道から資格を取得し、パラリーガルや営業をされていた三浦先生。おふたりそれぞれの経験や得意分野を活かして、幅広い視点でご相談に乗っていただけます。

 

※インタビューの内容は2022年12月取材時のものです。最新の状況は事務所に直接お問い合わせいただくか、司法書士名古屋中央支部へお問い合わせください。

 

◆あなたもインタビューを受けてみませんか?◆

中央支部の会員さんのなかでインタビューをご希望される方、「この会員さんのインタビューが見たい」という推薦をいただける方がいらっしゃれば、お気軽に中央支部までご連絡をお待ちしております。

(希望者多数の場合、ご希望に沿えない場合もございますのでご了承ください。)

司法書士名 髙橋 良祐先生、三浦 碧先生
所属事務所 司法書士TAKUMI法務事務所
住所 〒460-0003
名古屋市中区錦三丁目15-15 CTV錦ビル7
電話番号 052-959-2217
WEBアドレス https://t-houmu.com/

前のページに戻る