大崎 智元先生

大崎 智元先生

名古屋中央支部に所属する先生方にインタビューするこの企画。第26回目は、中区にある「司法書士トモユキ事務所」の大崎 智元先生のインタビューです。

 

ーー司法書士を目指したきっかけはなんですか?

 

もともと工学部に通っていたんですが、この業界で社会人になるより何か別の勉強がしたいと思ったんです。そこで22歳で法学部に入り直しました。法学は身の回りにあることを扱うので、すんなり入ってきましたね。

 

ちょうどロースクール制度ができたタイミングもあり、弁護士の道に進むか迷っていたとき司法書士という選択肢に出会いました。大学4年生でしたので、就職活動するよりも勉強して資格取るぞ!と決心しました。

 

ーー試験までの道のりを教えてください

 

25歳で大学を卒業して、1年目は資格予備校に通いました。最初の試験で「いけたな」っていう感じはあったんですが、5点足りませんでした。2年目は目標を変えて、全国で1番になろうと思いました。単発の講座などを受けながら、試験の6ヶ月前からニート状態で、寝る・食べる以外は全部勉強していました。

 

 

ーー受験勉強や試験でのエピソードについて

 

実は試験に向けてもうひとつテーマがあって。試験にはみんな当たり前に知識を持ってくるから「プラスアルファで何かを持ってったら勝てるんじゃないか?」と思って、僕は筋肉を持っていくことにしたんです(笑)

 

3日に1回くらいの筋トレをルーティーンとしていたので、試験会場では結構ムキムキでしたね。筋肉も1位だったんじゃないかな(笑)とにかく会場の全員に勝てば受かるから、全員を馬鹿だと思い込んで試験に臨むくらいの気持ちでいました。

 

そのときは、どうしても無職になりたくないという気持ちが強かったのかもしれません。学歴もなくて就活もしていなくて、最低限資格は取らないと人生において良くない方向に行くんじゃないか…という危機感がありましたね。

 

ーー合格後について

 

不動産を得意とする大阪の大きな法人事務所に就職しました。そこのボスが僕の高校の先輩で、目を止めていただきました。この業界には20代が少ないので、フレッシュさというアドバンテージはあったと思います。

 

そこから2年間は修行の日々ですが、実務はやっぱり楽しかったですね。実は先日、僕の妹も司法書士試験に受かって、今はその法人で働いています。

 

その後、29歳で転機があって名古屋へ来ました。錦にある法人で6年くらい勤めて、令和2年にコロナとともに独立しました。ここは、元々お世話になっていた司法書士の山口先生の事務所と、息子さんがやっている土地近調査事務所があって、僕は空いていたデスクスペースを使わせてもらいますということで、3つの事務所が同居している感じですね。

 

 

ーー司法書士のやりがいは?

 

会社や個人の方などさまざまな出会いがあり、色々な業界のことや人間模様を見ることができるのがとても楽しいです。そのなかで困っていることや不安なことに寄り添って、解決の支えができることにやりがいを感じます。

 

今は、過払金業務と成年後見業務以外のすべての分野をオールラウンドに請け負うことを意識しています。知識を偏りのない状態にしておけば、幅広いご相談に柔軟に対応でき、最適なサービスを提供できると考えています。

 

ーー印象深いエピソードはありますか?

 

裁判業務を支援していた際に、業務途中にも関わらず依頼者から「委任関係を解消したい」との申し出を受けたことです。揉めるようなことは無かったですが、信頼関係を得ていたと思い込んでいたので、とても残念だったことが記憶に残っています。

 

特に長期的な業務では、依頼者との信頼関係を維持し続けるのが簡単ではないという教訓を得ました。

 

ーーポリシーや座右の銘を教えてください

 

「仕事は誠実に」ですね。

僕はよく「仕事が早い」と言っていただけるんですが、仕事はいろんな情報が集まってきて、色々と物事を考えている瞬間に着手するのが1番効率的だと思っています。今やればいいことを数日後に回す人もいると思うんですが、それは結局また1から思考を戻さないといけないのでロスが発生しますよね。

 

だから、情報が揃った段階で全てをやる。着手も納期も早くなるように心がけています。丁寧なのは当たり前、お客様の手元に100%で届けるためにスピードも生産性も上げていく。

 

こうなれたのは、大阪時代の経験が大きいですね。不動産業務はとにかく量が多いので、そもそも後回しをしないんです。最初は意図的にやっていたと思いますが、今はもう習慣化して、逆に早くやらないと落ち着かないようになっていますね。

 

 

ーー趣味はなんですか?

 

インドア派なので、休日は仕事に関する勉強やゲームなどをしていますね。

 

特技はルービックキューブです。テレビで見てやってみたいと思っていて、ハンズで購入して説明書を見ながらやっていたらできてしまいました。そこからYouTubeを見て研究して、今は1分15秒ぐらいで全面揃えられます。

 

ーー今後の目標は

 

長く飲食店で勤務をしていたので、サービス精神には自信があります。聞かれるまで答えないスタイルではなく、コミュニケーションをとりながらヒアリングし、聞かれたことだけじゃなく今後起こるであろうこともご提案できるよう心がけています。

 

目標は、目の前の仕事や出会う方々と誠実に向き合って、結果を出していくことです。究極のところは人間関係の構築が最も大切だと思っているので、1歩ずつ着実に「必要とされる司法書士」を目指していきます。

 

大崎先生、ありがとうございました!

 

 

取材/テキスト ライターチームマムハイブ(https://mamhive.com)

インタビュアーより

関西の事務所から名古屋へと移り、独立された大崎先生。話しやすい関西弁と親しみやすい雰囲気、また仕事の正確さと早さにも定評があります。試験に筋肉を持っていったというエピソードは他になく、新しい視点とストイックな姿勢に大笑いさせていただきました。

 

※インタビューの内容は2022年11月取材時のものです。最新の状況は事務所に直接お問い合わせいただくか、司法書士名古屋中央支部へお問い合わせください。

 

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司法書士名 大崎 智元先生
所属事務所 司法書士トモユキ事務所
住所 〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄5丁目14番3号
電話番号 052-211-8485
WEBアドレス https://shihou-ty.jp/

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