中山 純一先生

中山 純一先生

名古屋中央支部に所属する先生方にインタビューするこの企画。第37回目は、名古屋市中区にある「司法書士法人 中央ライズアクロス」の中山 純一先生のインタビューです。

 

ーー学生時代について教えてください

 

元気で活発なタイプだったので、小・中学校のときは先生から厳しく指導されることもありました。当時は「くそー!」と思っていましたが、今は謝りたい気持ちでいっぱいです(笑)そんな面倒見の良い担任の先生に出会えたこともあって、中学生までは教師になりたいと思っていましたね。

 

ーー前職について教えてください

 

学生時代はいろいろなことを深く考えていたわけでもなく、ろくに勉強をしたわけでもなく…仕事を選ぶときにも「土日休みでそれなりに給料をもらえればいいや」ぐらいの感覚で、大手自動車会社に就職しました。

 

負けず嫌いな性格なので一生懸命に仕事をして、役職にも就いてそれなりの生活をしていたと思いますが、会社が海外でのトラブルをきっかけに状況が悪くなってしまったんです。給料・ボーナスはカットのうえ、事業所は閉鎖。京都の事業所へ飛ばされることになってしまい、この時に転職を考えるようになりました。

 

ーー司法書士を目指したきっかけはなんですか?

 

これからの人生を考えたときに、会社の状況に左右されるのではなく、何があっても自己責任で納得できる仕事に就きたいと考えました。

 

そのためには「何か資格を取った方がいいのではないか」と思い、法律に興味があったこともあり「どうせ目指すのであれば難易度が高く、一生食っていけそうな資格を」と、司法書士を目指すことにしたんです。

 

 

ーー試験までの道のりを教えてください

 

京都で勤務しながら、まずは宅建取得を目指しました。本当に予備校に通って資格が取れるのかを確かめるために、司法書士と比べて受講料が安い宅建の講座から通ってみることにしたんです。

 

勉強は面白かったし、講師の話もわかりやすくて感激しました。半年ほど講座を受けて、自分で2〜3時間復習して…というのを繰り返して、受験に臨みました。

 

司法書士講座は費用も高いので軽い気持ちで挑戦するわけにもいかず、妻とは「高いレベルで宅建に合格しなかったら、司法書士を諦める」と約束していたんですが、結果は、50問中32から33問正解で合格のところ44問正解。すぐに司法書士講座を申し込みました。

 

ーー司法書士の勉強について

 

宅建に一発合格し、法律をもっと深く勉強してみたいという気持ちになれました。しかし、いざ司法書士の勉強を始めてみると、宅建とは次元の違う内容で、仕事をしながらということもあり、1年目はただ講義を消化しただけという感じでした。

 

当然、試験では基準点にすら届かず、1年目は無残に終わりました。それでも心機一転、講座や答練を利用して2年目の試験に臨みましたがわずかに足らず、3年目で合格することができました。

 

予備校で「働きながら合格するのはかなり難しい」と言われたので「いや、絶対に働きながら受かる!」と決意しました。無理と言われたら燃えるんです(笑)

 

残業も土曜出勤もありましたが、3年の間、法律が嫌になることや、もう勉強をやめたいと思ったことは一度もなかったですね。むしろ、やればやるほど面白いという気持ちがずっとありました。

 

 

ーー予備校について

 

司法書士の試験に合格したあとすぐに声を掛けていただいて、15年ほど予備校の講師をしていました。私自身が、試験で時間が足りないという経験をしたので、受講生さんには「知識を入れることと、知識を使うことが同じくらい大事」と伝えるようにしていました。

 

独学がダメとは全く思いませんが、予備校は情報量が多く、法改正などの情報も早く入ってくるのがメリットですね。上手に利用するのがいいと思います。

 

ーー合格後について

 

研修5日前に仕事を辞めました。少しは遊びたかったんですが研修用の課題などもあったので…一瞬もゆっくりできずこの業界に入りました(笑)

 

いろいろと乗り切れたのは、健康でスタミナがあったからかもしれませんね。子どもの頃から野球をやっていて、小1からは空手、高校では柔道、会社にもベンチプレスを持っていって朝や昼にバーベルを上げたり、ジョギングも30〜40分…体を鍛えるのが好きだったけど、勉強をはじめてからはその時間すべてを勉強に充てました。スポーツや運動をしてきたおかげで体力がついていたんだと思います。

 

ーー司法書士のやりがいは?

 

今でも法律が好きなので、いろんな相談を受けて自分で調べたり、会社の中で相談して議論したり、特殊な案件で他士業の方と連携取ったりするのがとても有意義です。困難なものほど、結論が出せた時の満足感や達成感は半端ないですね。

 

基本的に昔からご依頼は断らない主義なので、どんなご相談でもワクワクして立ち向かうつもりでいます。リピーターのお客さんが結構いらっしゃるので、それが一番嬉しくてやりがいを感じますね。

 

登記業務のゴールは同じでなくてはいけないので、プロセスで違いを見せるためにどれだけの提案ができるかを常に考えています。

 

 

ーー事務所の雰囲気はどうですか?

 

10年ほどひとりでやっていて、いくら健康面に自信があっても自分に何かあったときにお客さんに迷惑をかけてはいけないと思い、予備校講師も辞めて、法人に所属することを考えていました。

 

そんなときにたまたま声を掛けていただいて、令和2年に支店長としてこの事務所を立ち上げました。名古屋支店には資格者が6名在籍していますが、私が話好きなのでみんなの邪魔をするくらい賑やかかもしれないです(笑)

 

グループとしては、全国に13の拠点があってしっかり連携が取れているので、遠方への出張費などがかからないのもいいところだと思いますね。

 

ーーオススメの本を教えてください

 

「不動産登記申請マニュアル」

この本は、一般的な事例でなく結構特殊なケースが載ってるんです。好奇心が湧くというか結構好きなので、時間があるときはふらっと読んだりしています。

 

 

ーーポリシーや座右の銘を教えてください

 

本を読むのも好きですが、実際の相談は「生きている」ので、やはり経験を積むのが大切だと思います。この仕事をやり続ける限りは色々な方と提携しながらでも「まずはやってみよう」と思っています。

 

学生時代からその場のノリというか、深く考えず遊びまくって、入ったお金も使ってきてしまっていましたが「もっとこうしておけば…」など考えたこともありません。38歳で司法書士になったことを遅いとも思わないし、自分がやりたいと思ったときがベストタイミングだと思っています。

 

「勉強はしたいと思ったときにした方がいい」と子どもにも伝えています。自分の5年後なんてわからないけど、きっとなんとかなると思っています。

 

ーー趣味はなんですか?

 

スキューバダイビング、旅行ですね。特に温泉が好きで、20代からかなりの場所へ行っています。全国の温泉を制覇するのが夢ですね。

 

ーー今後の目標は

 

今は不動産登記や商業登記に力を入れてやっていますが、今年、民事信託士の検定を取ったので、積極的にやっていきたいですね。

 

まだまだ歴史の浅い事務所ですので、まずは基盤をしっかりつくって次世代に承継していきたいと思っています。

 

 

中山先生、ありがとうございました!

 

取材/テキスト ライターチームマムハイブ(https://mamhive.com)

インタビュアーより

すらっと背が高く、スポーツマンの風格漂う中山先生。社会人経験を経て司法書士になられた背景には、無理と言われたらやりたくなる”負けず嫌い精神”がありました。それが、どんなご依頼にも立ち向かう姿勢に現れており、多くのリピーターにつながっているんだとわかりました。温泉のご相談もぜひどうぞ。

 

※インタビューの内容は2023年8月取材時のものです。最新の状況は事務所に直接お問い合わせいただくか、司法書士名古屋中央支部へお問い合わせください。

 

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司法書士名 中山 純一先生
所属事務所 司法書士法人 中央ライズアクロス
住所 〒460-0003
愛知県名古屋市中区錦1丁目8番18号 錦ハーモニービル4階号
電話番号 052-253-8684
WEBアドレス https://expert.riseacross.com/

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