三宅 由実 先生 片山 寿雄 先生
名古屋中央支部に所属する先生方にインタビューするこの企画。第24回目は、名古屋市中区にある「司法書士法人NCP」の三宅 由実 先生と片山 寿雄 先生のインタビューです。
ーーこれまでの経歴について教えてください
三宅先生:母が看護師だったこともあり、小さい頃はなんとなく医療系の道に進もうと考えていました。でも血が苦手だったので、医療現場ではなく心の内面が知りたいと思い、大学では心理学を学びました。
片山先生:僕は生まれが奈良県の天理市で、小さい頃から天理教の教会員の方々と接する機会が多くありました。60〜70代以上の方々がほとんどでしたが、学生時代は一緒に過ごしたり話をしたりするのが日常でした。
三宅先生:だから片山先生は幅広い年齢の方に好かれているんですね。
ーー司法書士を目指したきっかけはなんですか?
三宅先生:就職氷河期のなか東京の一般企業に就職しましたが「私が本当にやりたかったことは何か?」と考える日々を送っていました。そんなとき友人家族がトラブルに巻き込まれ、自分には何もできないもどかしさを感じて、法律家を目指すことに決めました。
片山先生:僕の場合は、組織の中で活用できる資格を取りたいと資格予備校に相談したところ、司法書士の資格を紹介されたのがきっかけです。
ーー試験までの道のりを教えてください
三宅先生:会社をやめて、アルバイトをしながら勉強しました。最初は行政書士を目指していましたが、司法書士の簡裁代理権を知って、いいなと思って司法書士の勉強へとシフトしました。
片山先生:資格予備校に通いながら、移動中はスマホで講義などを聞き、家では問題を解くのを繰り返していました。約2年半勉強して、2回目の試験で合格しました。
ーー受験勉強や試験でのエピソードについて
三宅先生:昼間働いて夜勉強するのと、逆に昼間勉強して夜働くのとではどう違うかなども試してみましたね。参考書の解けたページをどんどん破って、残ったページをどんどん勉強していくとか。
片山先生:ブドウ糖がいいと聞いて、勉強に取り入れたことはあります。試験の手応えとしては、1回目の試験では「いけた!」と思い、2回目の試験でも「いけた!」と思いました(笑)
三宅先生:私は1回目は何がなんだか(笑)。2回目も手応えはなく、3回目は試験の内容がガラリと変わった年で、私は運良く合格できたんだと思っています。
ーー合格後について
三宅先生:都内にある法人に就職を決めました。相続や不動産など幅広く取り扱う会社でしたが、当時ブームだった債務整理や過払いのご依頼がかなり多かったですね。そこで5年間しっかりと学んでから独立をしました。
片山先生:合格後に参加した研修がとても充実していて、他の方たちと意見交換をするうちに「これまでとは違う場所で新しくスタートしたい」という気持ちに駆られました。家族や周りとの人間関係のこと、色々な思いが錯綜して異常に悩み込んでしまって、気づけば激痩せしてしまいました。
三宅先生:それは辛い経験でしたね……。私も独立して「全部が1人」という孤独や責任の重さを痛感しました。
片山先生:僕の場合は単純に世間を知らなかったんだと思います。コロナ禍でもあり、周りの反対もありましたが思い切って飛び出して、オンライン面接などを受けて、2021年7月に今の事務所に就職を決めました。
三宅先生:私の入社は半年後の2022年3月ですね。なので、今の会社では片山先生が先輩であり、私の教育係でもあります。
ーーお互いの印象は
片山先生:見た目通り、穏やかで丁寧な方だと思いました。入社されたときも、僕の方が明らかに年下で、三宅先生の方が司法書士としてキャリアも経験もあるのに、謙虚で偉ぶったりもしない。だからどんなことも伝えやすいと感じています。
三宅先生:片山先生は、色々な場面で率先して雑務から中心的な役割まで引き受けていらっしゃるのがすごいと思います。女性が多い職場の中で、男性である片山先生に委ねられる場面も多く、会社のムードメーカーという感じがします。
片山先生:なんだかすごい褒めてくれますね(笑)
三宅先生:今日初めてお話を聞いて、納得することも意外なことも多くありましたが、地頭が良い方なんだといつも感心しています。若い頃は特に自分のプライベートを優先したいのが当然だと思うんですが、片山先生は付き合いも良いですし、新人への声かけも積極的にしてくれるんですよね。
片山先生:物心ついてからあまり1人きりになった記憶がなく、常に誰かと一緒に過ごすのが当たり前だったからかもしれませんね。
ーー司法書士のやりがいは?
三宅先生:もともと友人家族を救いたいというところがスタートだったので、お客様の「わからない」が「わかった、ありがとう」に変わったときに、こちらも嬉しくなります。
片山先生:感謝されて、さらに報酬があるなんてすごい仕事だと思っています。
ーーオススメの本を教えてください
三宅先生:今後相続や家族信託の分野に力を入れていきたいと思い【身近な人が亡くなった後の手続のすべて/ 福田真弓・ 児島明日美・酒井明日子】を読んでいます。
片山先生:僕も今は相続手続きについて力を入れていて【司法書士&行政書士に読んでほしい相続・贈与時の税務の話】、【Q&A 令和3年民法・不動産登記法改正の要点と実務への影響】、【終活・遺言・相続 法律相談の準備と工夫】など、相続登記義務化についての関連本を読んでいますね。
ーー事務所の雰囲気はいかがですか?
片山先生:僕が入社を決めたきっかけは支店長の人柄です。決して偉ぶらずに優しくて、自分で率先してなんでもやる…この人についていきたいと思いました。いつも和やかで明るい事務所だと自負しています。
三宅先生:皆さん気配りがありお互いにフォローしあっているので、忙しくても穏やかな雰囲気ですね。
ーー趣味はなんですか?
三宅先生:小学校のときからバスケットボールを続けています。あとは、読書も好きです。漫画本も流行っているものは大抵読むようにしていますね。
片山先生:漫画は「ONE PIECE」や「スラムダンク」が大好きです。あとはEXILEのライブに行ったり、自分で踊ったり。昔、ダンスをしている時に人にぶつかって上の前歯が折れたことがあります(笑) そのまま歯医者に持ち込んでくっつけてもらいました。
三宅先生:そんなことあるんですか(笑)
ーー今後の目標は
片山先生:お客様の立場に立ってわかりやすくお伝えすることが大切だと実感しています。
三宅先生:当たり前で単純なことですが、お客様の気持ちを考えて対応ができればいいなと思っています。まずは相続、将来的には後見や信託の分野にも取り組みたいですね。
三宅先生、片山先生、ありがとうございました!
取材/テキスト ライターチームマムハイブ(https://mamhive.com)
インタビュアーより
入社時期が半年違うことから、教育係と新人という関係の片山先生と三宅先生。片山先生は周りを広く見る視野と人に好かれる才能があり、三宅先生は謙虚な姿勢で実直に業務に取り組んでいらっしゃると感じました。キャリアは違えどお互いの良い部分を認め合って、より高みを目指す姿勢が素敵でした。
※インタビューの内容は2022年10月取材時のものです。最新の状況は事務所に直接お問い合わせいただくか、司法書士名古屋中央支部へお問い合わせください。
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司法書士名 | 三宅 由実 先生 片山 寿雄 先生 |
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