松永 等 先生

松永 等 先生

名古屋中央支部に所属する先生方にインタビューするこの企画。第8回目は、支部会や会員さんからの熱いリクエストにお応えしていただいた、松永 等 先生のインタビューです。

「ここは特殊部隊だからなぁ…」と、普段はなかなか聞くことができない貴重なお話をお伺いしました。

 

ーー小さい頃の夢はなんでしたか?

 

夢はない、過去は振り返らないから。

 

ーー司法書士を志したきっかけについて。

 

弁護士事務所で事務員として働きながら、まわりの事務員たちと同じように司法試験に挑戦したけどなかなか受からない。だいたい1月から5月の第2週まで断酒と禁煙して、試験がうまくいかないと解禁でバーっと飲んで(笑)

 

やけ酒ばかり十何年も飲んでたら、33歳で肝炎になっちゃったんだよ。子どもも大きくなってくるし、もう司法書士の道しかないと。それで36歳で司法書士になったという訳です。

 

 

ーー印象的なエピソードについて。

 

他の司法書士が嫌がるような仕事をやっているから、エピソードは山ほどある。でもここでは出せないようなことばかりだなぁ(笑)

 

玄関に盛り塩を置いているのは「身を清めて中に入ってこい」という僕からのメッセージ。15分も話せば、だいたいの人を見極めることができますよ。

 

ーー仕事のポリシーは。

 

僕の依頼者は紹介がメインだけど、どんな仕事も断らないのがポリシー。難しい依頼でも「やればできる」の精神だよ。

 

 

仕事に対する姿勢は誰よりも真面目で天下一品。書類自体は誰が作成しても一緒かもしれないけど、その後が違う。事件に発展するようなことがないように頑張らないといかん。依頼者の本人確認等は必ずして、37年間の資料は最初から最後まで全部保管してある。

 

俺はどう思われてもいいけど、司法書士の看板に傷がつくかもしれないから仕事は中途半端ではいけない。どんな依頼でも、終わるまではずっと緊張状態。新人だろうが何年やろうが一緒。安直に考えてはいけないよ。

 

僕は毎朝、仏壇にお参りして背広に線香の煙をくぐらせるようにしてるんだよ。そうすることで背中から守ってもらえるからね。

 

ーー休日の過ごし方について。

 

墓参りに行って、買い物に行って、仕事する。

休日だからって頭まで停止しているとバカになっちゃうから、頭は毎日訓練しないとダメ。僕はトイレに入ったら必ず本や六法全書を読みますよ。そうじゃないとお客さんに聞かれてすぐに答えることができない。いわゆる「速攻」ができなくなるんです。

 

僕は昔の司法書士スタイルを貫いているから、依頼者が来たらその場で書類を書いて出すんです。そのためにはちゃんと頭を訓練しておかないと。

 

ーーオススメの本はありますか?

 

特にないなぁ、本なんて大っ嫌いだもん。

 

 

ーー息抜きや趣味はなんですか?

 

朝と夜に駄菓子を食べるのが至福のときだね。お昼には、腹がふくれたら頭が回転せずに眠くなるから5個入りのあんパンを2個だけ。

 

甘党で酒が好きなんだよ。

 

ーー好きなお酒はなんですか?

 

ワイン以外なんでも。今はビールとレモン酎ハイだけど、去年脳梗塞になっちゃったからちょっと水で薄めないといけないから大変だね。

 

 

ーー司法書士同士の交流はいかがですか?

 

最近はコロナで交流会ができなくて残念に思う。お酒の場では、若い人から質問されれば仕事の話をすることはあるけど、基本的には楽しい話だけしたいよな。

 

仕事の話になると…例えば、能書きたれてくるような司法書士とはだいたい口ケンカしてるんじゃないかなぁ。

 

ちなみに、普通の司法書士は六法だけど僕は七法持ってるの。七つ目は「無法」(笑)。品位が大切な司法書士のなかで、僕は無法で底辺を生きているから品がない。品位はあるけどね。

 

ーー若手へのメッセージをお願いします。

 

最近は閉じ込もっている人が多いんじゃないかな。ひとりで独立してやっていると間違う場合もあるから、人と話をして自分を評価したり間違いを知って正すことが大切。

 

勉強会のあとの酒の場でもいいから、先輩や仲間と対話してほしいね。

 

ーー今後やりたいことについて。

 

なんにもない、飲めればいい(笑)

まぁ、奥さんが死んだら次の日に俺が死ぬのが理想かな。結婚してからずっと勝手ばかりして迷惑かけてきたから、最後の償いくらいはしたい。俺が見送ってやりたいね。

 

ーー松永先生、ありがとうございました!

 

 

取材/テキスト ライターチームマムハイブ(https://mamhive.com

 

インタビュアーより

末広がりの8回目は、司法書士会名古屋中央支部のレジェンド、松永先生です。若手の方にとっては遠い存在かもしれませんが、ベテランでありながら全ての依頼に緊張しながら真摯に取り組む姿勢は、後輩たちに気付きと学びを与えられるのではないでしょうか。

 

※インタビューの内容は2021年11月取材時のものです。最新の状況は事務所に直接お問い合わせいただくか、司法書士名古屋中央支部へお問い合わせください。

 

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司法書士名 松永 等 先生
所属事務所 松永等司法書士事務所
住所 〒461-0018
愛知県名古屋市東区主税町2丁目1番地 SKYGATE主税町301号室
電話番号 052-951-2426

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