松本 花絵 先生

松本 花絵 先生

名古屋中央支部に所属する先生方にインタビューするこの企画。

第4回目は、元タカラジェンヌから司法書士へと華麗に転身された松本 花絵先生です。

 

ーー経歴を教えてください。

 

母の影響で、子どもの頃から宝塚歌劇団の舞台などを観ていました。そして私自身もその道を目指したいと、最後の受験資格だった18歳で宝塚音楽学校へと入学。当時はまだ厳しい時代でしたので、多くの方がイメージされている軍隊方式も経験しています(笑)

 

 

そして宝塚歌劇団で6年間男役を務めたあと、26歳で退団。26歳ってまだまだチャレンジできる年齢だと思ったので、これまでとは違うことをやりたいなぁって考えたんです。

 

ーー司法書士を目指したきっかけは?

 

当時は少し不景気だったこともあって、資格取得が注目されていました。ちょうどCMや予備校の広告などで司法書士推しをしていて、講座が充実していたり教育給付金があったりとお得なことが多かったんです。

 

それで好奇心から「やってみようかなぁ」と。

 

ーー試験合格までの道のりについて。

 

どんなことでも、とにかく時間がないといけないと思います。私もバイトしながらでも最優先で勉強ができたことがよかったと思います。まだ20代で若くて頑張れたし、予備校にはちゃんと通って勉強もしました。

 

きっと性格的にも何回も何回も挑戦はできないので、一発合格できたことが今につながっていると思います。

 

宝塚音楽学校も、18歳で受験に落ちていたらすっぱり諦めていたと思うんです。そういう感覚に慣れていたのか、司法書士の試験も「ダメだったらダメでいいじゃん」と思って取り組みました。

 

 

ーー合格後の状況や環境はいかがですか?

 

東京在住だったにも関わらず、合格して最初に行った事務所がなぜか埼玉県さいたま市。

 

3年くらい不動産登記などをさせてもらいましたけど、今振り返ると…全然できていなかったと思います。知識はあったけれど、法学部でもないし実務経験もない。

 

だから、これから受験する方へのアドバイスとして「資格は早くとったほうがいい。でも、実務の実力をつけてから合格した方が仕事がスムーズだよ」と伝えたいですね。

 

実戦で養う部分がとても多く、私自身も20年やってきてやっと培われてきたと実感しています。

 

雑誌や書籍でのインタビュー記事

 

ーー司法書士という仕事について。

 

今でこそ簡裁代理権や成年後見人という業務もありますが、私が合格した頃から司法書士の仕事と言えば登記。

 

書類がメインの仕事だけど、そこをいかに動いていくか?というのがポイントですね。事務所で書類をつくって法務局に出して…という過程以外のでの関わりなど、やるべきことはたくさんあります。

 

もちろんずっとやってこないとわからないし、納得するまでに時間がかかりますけどね。

 

ーー仕事のやりがいや印象的なエピソードは?

 

人と話さないと面白くないと思っているので、お客様とダイレクトに関われるところやライブ感はやりがいですね。人の顔が見える仕事をし続けていきたいです。

 

以前、相続を受任した際に「松本さんにやってもらって良かった」と言っていただいて驚きました。自分では当たり前のことをしていても、お客様にとっては一度きりの特殊な体験なんだと痛感しましたね。

 

 

ーー名古屋で独立された経緯について。

 

人が多くて便利な東京にずっといたせいか、違う経験をしたいという気持ちがありました。そして、令和元年に司法書士法人の支店長として名古屋に転勤。そこから新型コロナ、オリンピック延期…など状況がどんどん変わり、気づけば名古屋で独立していましたね(笑)宝塚で培った体力が今でも生きていますね。

 

名古屋は、東京から一番近くて適度に都会、そして違う文化がある場所。お気に入りの三重に近いところも気に入っているポイントです。

 

 

 

ーー事務所の雰囲気を教えてください。

 

「都会のキャンプ」をコンセプトに、事務機械類はなるべく置かず、すべて可動式のアウトドア用品でまとめています。久屋大通から1本入った武平通に面していて、周辺には個性的で面白いお店が多いので、溶け込んでやっていきたいです。

 

ーーポリシーや座右の銘を教えてください。

 

動物が好きなので【NO ANIMALS, NO LIFE.】ですね。自分の中の本能の部分を大事にしたいです。

 

また、【One of these days is none of these days.=「いつの日か」は決してやって来ない】も忘れたくないフレーズで、ホームページにも掲載しています。

 

ーーオススメの本はありますか?

 

【福祉の法律と手続きがわかる辞典/行政書士 若林美佳監修 三修社】

昨年、愛知県司法書士会の高齢者等権利擁護対策部の委員を務めたときに参考にした本です。後見業務などに必要な制度の概要がわかりやすくまとめられています。

 

【建築MAP東京Mini/TOTO出版】

東京にいたときに、これを持って散歩していました。地図は必ず買うようにしていて、名古屋市、横浜市の地図も持っています。

 

 

ーー趣味や息抜き方法を教えてください。

 

趣味はジョギングやひとり旅です。あとは、特技と言えるかわかりませんが、重いものが持てる・高いところに手が届く・狭いところをくぐりぬけられる。引っ越しや掃除で困ったことがないですね。

 

他にも、猫グッズを見ると買ってしまったり、ガチャガチャも見つけると回してしまいます。おみくじは大吉が出るまで引きます…かなりの確率で一発で大吉を引き当てますが(笑)

 

ーー今後の目標は?

 

東京時代からやっている商業登記の継続です。

今年の4月26日に開業したばかりですが、実戦の経験のバリエーションを活かし、多様な価値観に個別柔軟に対応できるのが強みの個人事務所です。

 

ちなみに、自社ホームページは一人でソフトを使ってつくったので、ぜひ見てほしいです。

 

ーー松本先生、ありがとうございました!

 

 

取材/テキスト ライターチームマムハイブ(https://mamhive.com

インタビュアーより

事務所をそっと覗いたとき、舞台上にいるかのようにきりっと姿勢良く腹式呼吸で通話する松本先生のお姿が。元宝塚の経歴をもつ司法書士は、きっと日本で唯一ではないでしょうか。身のこなし、視線、会話…すべてにおいてハンサムな女性で、背中を押してもらいたいときに思わず頼りたくなる先生です。

 

※インタビューの内容は2021年7月取材時のものです。最新の状況は事務所に直接お問い合わせいただくか、司法書士名古屋中央支部へお問い合わせください。

 

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(希望者多数の場合、ご希望に沿えない場合もございますのでご了承ください。)

司法書士名 松本 花絵 先生
所属事務所 うみねこ司法書士事務所
住所 〒460-0008
名古屋市中区栄4-15-14 栄ハイホーム402
電話番号 052-990-1809
FAX番号 052-990-1809
WEBアドレス http://umineko.blue/

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