君付 和浩先生

名古屋中央支部に所属する先生方にインタビューするこの企画。第46回目は、名古屋市北区にある「司法書士きみつき事務所」の君付 和浩先生のインタビューです。
ーー子どもの頃の夢を教えてください
中学までは本気で野球をやっていて、将来はプロ野球選手になりたいと思っていました。 ですが、高校の進路指導の時に、 先生に「志望校を決めろ」と言われて、当時は生意気だったこともあり、冗談半分で「東京六大学」と書いたんです。
すると先生が真顔で「早稲田大学を目指そう」と言い出して… その言葉に乗せられて「早稲田に行くぞ!」となりました。
正直に言うと、勉強は大嫌いでした(笑)。 ただ、難しいものに挑戦するということ自体にはワクワクするタイプなんです。 一浪はしましたが、最終的に早稲田大学の法学部に合格できました。 「高い壁を乗り越える面白さ」を知ったのは、この時かもしれません。
ーー司法書士を目指したきっかけはなんですか?
20代の頃はロースクールで弁護士を目指して勉強していました。その後、5年間くらいは新聞配達などアルバイトをしながら勉強をして、行政書士事務所で無給のインターンをしていた時期もあります。当時は「自分の未来はどうなってしまうんだろう」という不安と戦う毎日でした。
そして、ふと自分の適性を考え直したんです。 弁護士は人と戦う側面が強いですが、司法書士は不動産登記などの独占業務がはっきりしていて、自分のスキルで着実に貢献できる。 また、行政書士事務所での経験から、自分で事業を動かす面白さも感じていました。
司法書士として専門知識を軸としながら、自分自身の判断で世の中に少しでもいい影響を与えたい。そう思って、司法書士を目指すことにしました。

ーー試験勉強について教えてください
独学で2年勉強しましたが、司法書士試験特有のスピード感と知識の深さの壁にぶつかりました。そして 「このまま独学では一生受からないのではないか」と悟り、最後の1年は予備校に通い詰め、ようやく合格を掴み取りました。
知識の厚みや握力を鍛え上げたことが合格の秘訣だったと感じています。
ーー合格後について
かなり毛色の違う3つの事務所を渡り歩きました。 最初は名古屋の事務所で、ハウスメーカーさんの新築登記をメインに担当しました。 非常にプロ意識の高い職場で、不動産登記の基礎を徹底的に叩き込まれました。
次に、ガラッと環境を変えて債務整理メインの大きな法人に移りました。ここでは数多くのお客さまの相談に乗り、営業的な視点や意思決定のスピードを学びました。 借金問題という人間の光と影が交錯する現場は、非常にタフでしたが、大きな経験になりました。
最後は独立を視野に入れ、再び不動産決済メインの事務所で実務を仕上げました。 戦いを主としない司法書士が多いなか、あえて複雑な案件やスピードが求められる現場に身を置いてきたことが、今の僕の武器になっています。
ーー司法書士のやりがいは?
依頼主や依頼内容などによって、自らに期待される役割も変わるところが面白いと感じています。ビジネス上の潤滑油として、正確かつ効率的な役割を求められることもあれば、高齢者の心の安寧に気を配ることが求められることもあります。自分自身の引き出しが増えたと感じます。
ーー印象深いエピソードはありますか?
印象深いエピソードは数多いですが、独立してすぐに受任した事件は非常に印象に残っています。かなり昔に完済した自宅の担保の抹消を依頼されたのですが、相手方の会社がかなり昔に破産していたため、非常に専門性の高い事件でした。
専門書を読み込みながら関係者と折衝し、何とか解決に持っていくことが出来ました。このときは独立したてで不安な時期でしたが、大きな自信になりました。
ーー事務所の雰囲気はいかがですか?
一人事務所なので、自由です。しかし、私の強みは周囲に他士業の専門家、ビジネスパートナーが大勢いらっしゃる点だと考えています。登記だけでなく、彼らの助けを借りることでお客様を総合的にサポートいたします。

ーー特に力を入れている分野について教えてください
不動産決済はもちろんですが、特に成年後見業務に力を入れています。 日本は今、経済的に苦しい高齢の独居世帯が増え、高齢化と同時に「独居世帯」が急増しています。 認知症などで判断能力が低下した時、誰が通帳を管理し、誰が病院との契約をするのか。 福祉関係者や病院も非常に困っている分野です。
正直、成年後見業務はコスパだけで見れば決して良くはありません。 ですが、この分野に深く関わることで遺言や終活、相続など、お客さまの人生に寄り添う様々なニーズが見えてきます。 社会から必要とされている場所で汗をかくことは、司法書士としてのやりがいそのものです
ーーポリシーや座右の銘を教えてください
「継続は力なり」ですね。
ーーオススメの本を教えてください
ヴィクトール・フランクルの『夜と霧』です。
極限状態での人間の心理を描いた本ですが、どんな苦境でも「人間は自分自身で態度を選べる」という教えに、何度も救われてきました。 今、壁にぶつかっているお客さまがいても「必ず前を向けますよ!」という気持ちでサポートしたいと思っています。
ーー趣味や休日の過ごし方はなんですか?
現在4ヶ月になる娘がいるので、一緒に遊ぶのが一番の趣味かもしれません。遊んでいる時ににっこり笑ってくれると癒やされますね。
ーー今後の目標は
私自身、よくお客さまや仲間から「話しやすい」と言っていただけます。 難しい専門用語を並べるのではなく、同じ目線で話を聞く。 また、ビジネスマンのお客さまに対しては、とにかくレスポンスのスピードを意識しています。 迷っている時間をゼロにする、そんなパートナーでありたいですね。
非常に幅広い層のお客様からご依頼をいただく中で、それぞれのお客様と向き合い、成長していきたいと考えています。
君付先生、ありがとうございました!

取材/テキスト ライターチームマムハイブ(https://mamhive.com)
※インタビューの内容は2025年12月取材時のものです。最新の状況は事務所に直接お問い合わせいただくか、司法書士名古屋中央支部へお問い合わせください。
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(希望者多数の場合、ご希望に沿えない場合もございますのでご了承ください。)
| 司法書士名 | 君付 和浩先生 |
|---|---|
| 所属事務所 | 司法書士きみつき事務所 |
| 住所 | 〒462-0844 名古屋市北区清水一丁目22番4号 |
| 電話番号 | 052-953-0006 |


