加藤 義章先生

加藤 義章先生

名古屋中央支部に所属する先生方にインタビューするこの企画。第41回目は、名古屋市中村区にある「司法書士絆総合法務事務所」の加藤 義章先生のインタビューです。

 

ーー前職について教えてください

 

18歳の頃からトラックの運転手をしていました。私がトラック運転手を始める以前は、トラック業界の景気が良く、タンクローリーの運転手を目指して18歳からトラックに乗り始め大型免許も取得し、22〜23歳のときに念願のタンクローリーに乗れるようになったんです。

 

しかしその頃には業界の景気が悪くなり給料も安かったので、トラックの仕事は諦めてコンテナの修理を行う板金の仕事に転職しました。その板金の仕事をしているときに何か資格がほしいと考えて、まずは行政書士の資格を取得しました。

 

ーー司法書士を目指したきっかけはなんですか?

 

板金業時代、行政書士の資格を取得したことで、少しだけ法律に詳しくなりました。そんななか、司法書士の方が闇金被害者を救済するために奮闘しているテレビニュースを見て「闇金被害者を救いたい」という想いが湧き、司法書士を目指すようになりました。

 

 

ーー試験までの道のりを教えてください

 

当時は20代でまだ若く、仕事はもちろん趣味のウェイクボードやスノーボードも楽しんでいたので、なかなか勉強する時間がとれませんでした(笑)

 

ほぼ独学で、合格まで3年半くらいかかりました。行政書士資格を取得していたことから「民法」は完全独学の選択をとったのですが、これが間違いでした。比べ物にならないくらい難しかったのですが、コツコツ勉強を続けたことで、3回目の挑戦では時間が余るほど余裕で挑めました。

 

ただ、逆に時間が余ってしまって記述問題を書き直したことで、失敗。書き直さなければ合格してたと思うので、悔しかったですね。総合的には合格ラインに達していたことや模擬試験の結果を経て、次の4回目は合格を確信。

 

ちょうど結婚を考えていたこともあり、4回目の試験が終わった後はそのままグアムに新婚旅行に行きました。空港で自己採点をしたことも、いい思い出です。

 

ーー合格後について

 

合格後は、大手司法書士事務所の債務整理部門で仕事をしていました。

当時は「過払いバブル」の時代で、債務整理の仕事がたくさんありました。でも徐々にバブルが弾けていき、採算が取れなくなってきました。大手事務所なので、利益がでないとなると債務整理部門を閉鎖せざるを得なくなってしまいました。

そこで独立開業し、自分で債務整理の仕事をしようと考えました。

 

 

ーー力を入れている分野について

 

今年で独立して6年目ですが、任意整理、自己破産、個人再生、特定調停、過払い金請求など、債務整理分野に力を入れています。事務所外では、愛知県司法書士会の消費者生活問題対策委員会の委員長を経て、現在は日本司法書士会連合会の多重債務問題対策委員会委員長として、借金問題等に取り組んでいます。

 

 

破産するときは通常「管財人」が選任されますが、管財人には40万円近くのお金を支払う必要があります。ただでさえ破産してお金のやりくりに苦しんでいる方に、その金額を支払う余裕はないですよね。破産した方がその後の生活もスムーズに立て直すためには、管財人が付かないに越したことはありません。そこで僕は、管財人の調査が不要とされるために多くの書類を揃えて、できる限り依頼者に管財人が付かないように努めています。複雑な案件であっても、依頼者の利益を優先した仕事をするように心がけています。

 

 

ーー司法書士のやりがいは?

 

再出発の機会が得られるように、相談者の生活の立て直しを一緒にやれるところです。人それぞれの環境や事情に配慮しながら、適切な方法で再出発ができることを意識しています。

 

複雑な案件も受け入れているので、他で断られた方からのご相談も多いです。依頼者の方も諦めかけていることが多いのですが、僕は「解決できないことは絶対にない」と思っています。

 

以前、個人再生について諦めかけた様子で電話相談してくださった方がいました。僕は直接ご自宅まで伺って説得し、ご主人は投資マンションを売却して破産。相談者は区分建物登記された二世帯住宅という特殊な環境でしたが、法律構成をしっかり練って考えて裁判所を説得し、特殊な個人再生手続が認められました。

 

こういった難しい案件が成功したときはとてもうれしいですし、依頼者にも喜んでいただけてやりがいを感じます。

 

ーー苦労したエピソードはありますか?

 

ギャンブル依存症の方への対応です。以前「個人再生して借金を減らしていこう」という依頼者の方がいたのですが、個人再生のために毎月一定額を積み立てていこうという話だったのが、突然積み立てが途絶えて連絡が取れなくなってしまって。案の定、またギャンブルにお金を使っていたんですね。

 

それでも諦めずに説得を続けて話し合い、しっかり通院してギャンブル依存症を治療しながら、管財人を付けずに自己破産ができたときはホッとしました。

 

近年ギャンブル依存症の方の相談は増加傾向にあり、連絡が途絶えることが本当に多いです。でも、このまま放っておいてもいいことは絶対なくて自分が苦しむだけだから、僕は連絡をし続けますね。電話しても出てくださらないですけど(笑) 

それでもメールなどを送り続け、相手から再度連絡がくるのを待っています。

 

 

ーーポリシーや座右の銘を教えてください

 

「信念を持って行動すること」です。

自分がやると決めたことは、他の人に何を言われようとやり抜きます。司法書士を受験するときも、周りからは無理だろうと言われていましたが、信念を持って勉強を続けて合格しました。

 

債務整理に関する依頼に関しても同じです。解決できないことは絶対にないと考えています。ただし依頼者の希望がすべて通るわけにはいかないので、話し合いながら妥協点を決めて、その人に適した方法を考えて解決へと導いています。

 

 

ーーオススメの本を教えてください

 

「個人民事再生の実務」

 

 

最近改定された本で、僕も制作に携わりました。

司法書士の方で、個人再生など債務整理分野に興味がある方には読んでいただきたいです。最新の個人再生の情報がたくさん載っています。

 

ーー事務所の雰囲気はいかがですか?

 

アットホームで、気軽に立ち寄れる場所でありたいと思っています。名古屋駅から徒歩圏内にあるので、実際に気軽に立ち寄っていただけることが多いです。

 

依頼者の方も、名古屋市内はもちろん愛知全域や岐阜県、三重県など、幅広い地域からいらっしゃいます。

 

 

ーー趣味はなんですか?

 

空手やトレーニング、スノーボードが趣味です。

 

 

空手は子どもと一緒にやっているのですが、週4で練習に通っています。闘うことが好きなので、大会にも参加していますが、幅広い年代の方がいておもしろいですよ。先日は僕より格上の他支部の指導員の先生で、ポイントで勝っていたのに終了と同時に反則で負けてしまいましたが、悔しかったですね。

 

トレーニングは筋トレです。これも週に2度ほど、トレーニングジムに通って鍛えています。スノーボードは毎年6〜8回ほど、家族で岐阜県のスキー場に出かけて楽しんでいます。

 

 

ーー今後の目標は

 

「絆総合法務事務所」という名は、依頼者との「絆」を示しています。全力で向き合っているので、時には厳しい意見をぶつけることもあります。常に依頼者を想って親身に寄り添い、絆をつくり上げて、一人でも多くの相談者の悩みを解決していきたいです。

プライベートでは、4人の子育てに奮闘する毎日です。仕事との両立もバランス良くやっていきたいですね。

 

加藤先生、ありがとうございました!

 

 

取材/テキスト ライターチームマムハイブ(https://mamhive.com

インタビュアーより

「闇金被害者を救いたい」という想いから司法書士になられた加藤先生。現在も借金に悩む依頼者の支えとなり、全力で寄り添っていらっしゃいました。また日本司法書士会連合会多重債務問題対策委員会委員長としても、行政と連携してシンポジウムを行うなど業界全体の向上に努めており、初志貫徹の強い信念が感じられました。

 

※インタビューの内容は2024年2月取材時のものです。最新の状況は事務所に直接お問い合わせいただくか、司法書士名古屋中央支部へお問い合わせください。

 

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(希望者多数の場合、ご希望に沿えない場合もございますのでご了承ください。)

司法書士名 加藤 義章先生
所属事務所 司法書士絆総合法務事務所
住所 〒453-0014
愛知県名古屋市中村区則武2-3-2 サン・オフィス名古屋10階
電話番号 052-433-5890
WEBアドレス https://kizuna-legal.com/

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