加藤 啓一郎先生
名古屋中央支部に所属する先生方にインタビューするこの企画。第40回目は、名古屋市中村区にある「司法書士法人 名南経営」の加藤 啓一郎先生のインタビューです。
ーー司法書士を目指したきっかけはなんですか?
実は、実家がお寺と学校法人を運営しており、私自身も浄土真宗の僧侶なんです。経営者である父が公認会計士の資格を持って過去に働いていたので、私も何か資格を取りたいと思ったのが最初のきっかけです。
小学校の頃は弁護士を目標にしていましたが、いずれ後継者として家業を継ぐことを考えると、あまり資格取得に時間をかけていられないと思いました。そこで、法律系の資格を探して司法書士という資格に出会い、目指すことにしました。
ーー試験までの道のりを教えてください
大学4年の時、1年休学して仏教専修の学校で学びながら同時に資格予備校にも申し込みました。復学後の2018年に1回目の試験を受けてみましたが、その時は全然ダメでしたね。
ーー受験勉強や試験でのエピソードについて
実家に住んでいたので家族のサポートもあり、丸2年ほどを試験に費やしました。気をつけていたのは、どんなに勉強が乗ってきていても夜中の12時半には寝ること。睡眠時間だけは死守していました。
受かった年は、今の勤務先である名南経営で補助者として働いていました。9時から16時までが勤務時間なので、勉強時間は短くなりましたが、やはり点で持っていた知識が現場で線になる感覚がつかめたのは良い経験でしたね。
特に名南経営からプレッシャーを与えられたという訳ではありませんが、私自身が「次の一発で決めなければ!」と思っていました。当時、父からは「目つきが変わったな」と言われましたね。
この試験は、正しい努力を積めば絶対に受かると思っています。
ーー合格後について
そのまま、名南経営に司法書士として採用していただきました。すでに先輩との関係性が構築できていたので、スムーズに業務に専念できました。
ーー事務所の雰囲気や強みは
司法書士以外の士業方もたくさんいらっしゃる会社なので、困りごとやわからないことがあっても誰かがサポートしてくれる環境が強みだと実感しています。
また、事務所の特色として法人案件が多く、特に商業登記に力を入れています。細やかで面倒見がいい先輩が多いので、フィードバックをいただきながら安心して仕事に打ち込めています。
ーー司法書士のやりがいは?
なかなか出会えないような複雑で難しい案件を担当させていただいています。毎回頭を悩ませていますが、そのぶんやりがいも大きいですね。
試験で多くの方が苦手とする「組織再編」の案件を扱うことが多いので、他社で働く司法書士に相談されるなど、専門的なノウハウが蓄積されているのがありがたいです。
またこれは個人的な意見ですが……司法書士試験を検討するなら、少しでも早いうちに取得した方が楽しいと思います。合格者の平均年齢が上がっていくなかで、年上の司法書士ともフランクに話せるのはとてもお得だと感じています。
ーーポリシーや座右の銘を教えてください
大変なときこそ「なるようになるさ」と考えるようにしています。
仏教でも「どうにもならない私たち人間の後生を阿弥陀様が救ってくださる」という教えがありますが、その分生きているうちはすべてが自分次第だという姿勢を大切にしています。
ーーオススメの本を教えてください
『商業登記ハンドブック(松井 信憲/商業法務)』ですね。実務には欠かせない一冊です。
ーー趣味はなんですか?
高校1年生のときからジャグリングをやっています。最初は何か特技がほしくて始めたのですが、6年前に国際大会で準優勝するなど、本格的に続けています。
『スタッフ』という長い棒状の道具を得意としていて、会社の慰労会で披露したり、休日にパフォーマンスを行ったり、僧侶の格好で行うなど話題になったこともあります。
YouTubeにも動画がありますので、良かったらご覧ください!
*千葉大祭2016 夜ステ かとけい スタッフジャグリング
https://www.youtube.com/watch?v=I7_T1SLeR9M
*ファイヤースタッフ かとけい 2017
*KK Staff JJF 2018 championship
ーー今後の目標は
ようやくメインで受け持つことができる案件が増えてきたところです。多くの案件を安心して任せていただけるように精進したいですね。
加藤先生、ありがとうございました!
司法書士名 | 加藤 啓一郎先生 |
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所属事務所 | 司法書士法人 名南経営 |
住所 | 〒450-6334 名古屋市中村区名駅1丁目1番1号 JPタワー名古屋34F |
電話番号 | 052-589-2366 |
WEBアドレス | https://www.meinanlegalconsulting.jp/ |