名古屋中央支部に所属する先生方にインタビューするこの企画。
第15回目は、名古屋市東区にある「司法書士法人アストラ」の加古 大倫先生のインタビューです。

 

ーー司法書士を目指したきっかけはなんですか？

 

一番のきっかけは、尊敬している父が司法書士だったことです。父は僕が小学生のときに他界してしまったんですが、愛知の司法書士の中で「3悪」と呼ばれる内の1人だったようですね（笑）

 

僕にとって父は優しくて、怒ると怖い……妹をいじめて怒られたことやサッカースクールへ送迎してもらったことをよく覚えています。

 

ーー試験までの道のりを教えてください

 

自然と法律を学びたいという気持ちになり、大学は法学部へ進学しました。そこで司法書士講座を受けたのがきっかけで将来の夢を定め、3年生から司法書士の勉強をはじめました。

 

合格したのは25歳。母は「まさかこんなに早く合格するなんて」と喜んでいましたね。実は、今一緒にアストラを運営している星尾は大学の同級生で、彼は僕より1年先に合格しています。

 

 

ーーどのような試験勉強をしましたか？

 

大学卒業後は駐車場管理のアルバイトをして、利用客がいない時に勉強ができたのがありがたかったです。とにかくインプットとアウトプットを繰り返していましたが、ある先輩の方に「君はもう充分覚えているから大丈夫だよ」とアドバイスをもらって、解く方に専念しました。

 

またテキストの問題集や専門学校なども活用して、答練講座や過去10年分くらいの模擬もやりましたね。

 

ーー合格後について

 

いろいろな業務をやってみたいと言ったら、大須にある「美濃島総合事務所」を紹介していただきました。とにかく忙しい事務所で、依頼者の前ではニコニコしながらも5年半激務をこなししました（笑）

 

美濃島先生が「自分で調べてやりなさい」というスタンスだったおかげで、今でも「なんとかしてやる！」という精神が培われています。

 

ーー司法書士のやりがいは？

 

多種多様なクライアントの課題や悩みを解決でき、感謝していただけることがやりがいです。

 

ーー印象深いエピソードや苦労したエピソードについて

 

依頼者の方が、全国ニュースになるような事件の当事者になられたことがあります。まさかと思っていたら、警察から電話がかかってきて驚きました。

 

また、今ではインターネット上での誹謗中傷に対して「開示請求」ができますが、それよりも以前に、ネット掲示板でのトラブル解決のご相談を受けたことがあります。自力で書き込みをした方のエリアなどを特定し、犯人と思われる方にたどり着けたのは印象深いですね。

 

 

ーーポリシーや座右の銘を教えてください

 

「常に考え、全力で動く」です。

規定や書類に沿った進行でなく、どうしたらよりスムーズに対応できるのかを考えています。

 

ーーオススメの本を教えてください

 

【商業登記ハンドブック／松井 信憲】と【不動産登記申請MEMO／青山 修】ですね。参考になる本はたくさんあると思いますが、僕が合格した翌年からずっと使っているのは主にこの2冊です。

 

 

ーー事務所の雰囲気はいかがですか？

 

アストラは、先に独立していた星尾と一緒に平成28年に発足しました。僕が割と大雑把な性格なのに対して、星尾は慎重派。いいバランスだと思っています。

 

最初は2人でスタートしたのが今は13人。みんな忙しくしていますが、アットホームな事務所です。

 

ーー趣味や特技はありますか？

 

まだ子どもが小さいので、休みの日は一緒に遊んだり家族と過ごす時間が多いですね。

 

あとは音楽鑑賞やギターなど。オールジャンル聴きますが、特にハードコアがお気に入りです。

 

ーー今後の目標は

 

社員が増えたことで社内ルールも変わってきますし、効率アップのためにもっと幅広い目で運営を検討していきたいです。

 

士業もパートさんも関係なく意見を言いやすいオープンな環境を目指して、働いていただいている方たちに「アストラっていいな」と思ってもらえたらいいですね。

 

加古先生、ありがとうございました！

 

取材／テキスト　ライターチームマムハイブ（https://mamhive.com）

 

インタビュアーより

司法書士だったお父様と同じ職につき、同じ志をもつ仲間とともに会社を運営されている加古先生。スタッフも増えて忙しいなかでインタビューに応じてくださいました。真摯に話を聞き、まっすぐに答えてくださる姿勢に心強さを感じました。

 

※インタビューの内容は2022年4月取材時のものです。最新の状況は事務所に直接お問い合わせいただくか、司法書士名古屋中央支部へお問い合わせください。

 

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