岩田 博樹 先生

岩田 博樹 先生

名古屋中央支部に所属する先生方にインタビューするこの企画。第23回目は、名古屋市中区にある「司法書士いわた事務所」の岩田 博樹先生のインタビューです。

 

ーー学生時代のことを教えてください

 

英語が好きで英米学科に進学しましたが、バンド活動に熱狂して中退しました。当時はロックバンドのベースボーカルとして「ハートランド」にも出演していましたよ。プロになるつもりでやっていたので勉強の方が疎かになってしまいました。

 

ーー前職は何をされていましたか?

 

学生時代からのバイトをきっかけに30歳で学習塾を開業しました。夜は塾で英語を教えて、昼間の空いた時間を有効活用しようと行政書士の勉強を始めました。

 

独学でしたが1年で合格でき、そのまま自宅兼事務所として行政書士業をスタートしました。当然お客さんがいないので、ダメ元でインドレストランや中華料理屋など「外国人の方がいそうなところ」に片っ端からDMを送ったんです。

 

これが見事に功を奏して問い合わせがどんどんきました。そのあとも口コミやご紹介でどんどんつながり、とても忙しかったですね。

 

 

ーー司法書士を目指したきっかけはなんですか?

 

ピザなど入管関係の依頼を多く取り扱うなかで、行政書士の資格だけでは取り扱えないご依頼があり「ここまでしかやれないな…」と、もどかしさを感じることが増えてきました。

 

やっぱりワンストップでご要望を叶えてあげられたらベストだと思い、司法書士の資格を目指すことにしました。

……というのは建前で(笑)。当時の僕は、仕事に慣れたことですっかり商売をおろそかにしてしまったんです。そうすると自然と売上や仕事量が落ちてきて「暇だから勉強しよう」と奮起するきっかけになりました。

 

ーー試験までの道のりを教えてください

 

自宅が事務所だったので、時間に関係なく業務の合間に勉強することができました。行政書士の仕事をしながら1日5〜6時間、予備校の通信なども利用していました。当時は今みたいにオンライン配信ではなくて、送られてきたDVDを見るというものです。

 

そうして、3年で司法書士試験に合格できました。

 

 

ーー受験勉強のエピソードについて

 

実は僕、今より20キロも太っていたんです。痩せなきゃいけないとはずっと思っていたので、受験すると決めたときにジャパネットたかたでウォーキングマシンを買ったんです。

 

そして、歩きながらDVDを見る。ダイエットと勉強を一緒にやってたんですよ。動くのは好きだったので、休日は合計12時間歩いたこともありました(笑)

歩いた時間がそのまま勉強時間なんです。じっと机に向かっているより続くし健康になるしで、実際20キロ痩せることができました。

 

ある日、久しぶりに役所へ入館関連の書類を出しにいったら、受付の方に「先生、何か病気されました?」と心配されてしまいました(笑)

 

そのウォーキングマシンですが、合格した1週間後にベルトが切れたんです。受験を一緒に頑張ってくれて願いを叶えてくれた……まるでミサンガのようだと感慨深かったですね。

 

ーー合格までの試験の手応えについて

 

最初の1年目は、まだ全部の勉強ができてなかったので記念受験でした。「どんなものかなぁ」と臨んだので、もちろん手応えはありませんでしたね。2年目も劇的には伸びていないと思います。

 

合格した3年目は、直前の模試の点数がものすごく良かったので「なんとかいけるかな」と思いながら受けました。ちょうど前日に日体大の集団行動を見て感動して「俺も頑張ろう!」と臨みました(笑)。直前に何か奮起できるものを見るのはモチベーションが上がって良いかもしれないですね。

 

ーー合格後について

 

研修で他事務所も経験して尊敬できる師匠とも出会えましたが、自分にはひとりが向いていると実感しました。自宅でない場所に本格的に事務所を構えようと、いろんなところを歩いて回り今の場所を見つけました。

 

立地は千種駅からのアクセス便利な場所ですが、僕自身は勝川にある自宅から毎朝8km走って通勤しています。帰りはさすがに電車で帰りますよ(笑)。

 

 

ーー司法書士のやりがいは?

 

相続や後見、任意整理などのほか、渉外事件なども多く取り扱っています。やはり、感謝していただけていると実感できるときにやりがいを感じますね。

 

以前、とある資産家の方の相続案件で、ご本人が「誰かのために役立てたい」と、ユニセフに数千万円を遺贈するお手伝いができたことが印象深いです。

 

ーーポリシーや座右の銘を教えてください

 

Honesty is the best policy.

「正直は最良の策」。嘘はダメということです。

 

ーーオススメの本を教えてください

 

 

【鬱ごはん/施川ユウキ】

今読んでいる漫画なんですが、どこか哲学的で気に入っています。

 

ーー趣味はなんですか?

 

ドライブや旅行が好きですね。実は、これまでに1000人以上の外国のお客様と接してきましたが、一度も海外旅行に行ったことがありません。もし機会があればスリランカに行ってみたいですね。

 

また時間があれば映画鑑賞もします。一番のお気に入りはインド映画【きっと、うまくいく】。年末になると必ず観たくなります。

 

 

ーー事務所の雰囲気はいかがですか?

 

多分、敷居の低さは県下随一。相談しやすい街の法律家として、難しい言葉を使わない接客を心がけていますので、気軽にお越しいただければと思います。

 

また、ホームページでは実際にあった案件を小説風にアレンジしたブログを不定期で更新していますので、ぜひご覧ください。

 

ーー今後の目標は

 

当たり前のことを当たり前にしっかりとやる。日々つつがなく職務を全うできたら良いですね。

 

岩田先生、ありがとうございました!

 

 

取材/テキスト ライターチームマムハイブ(https://mamhive.com

インタビュアーより

受験を決意すると同時にウォーキングマシーンを購入し、ダイエットと試験合格の両方を叶えられた岩田先生。今でも自宅から走って通勤されていることには驚きました。プロを目指していたバンド時代のお話や映画、旅先の話題などを気軽にお話していただけて「敷居の低さは県下随一」の言葉に太鼓判です。

 

※インタビューの内容は2022年10月取材時のものです。最新の状況は事務所に直接お問い合わせいただくか、司法書士名古屋中央支部へお問い合わせください。

 

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(希望者多数の場合、ご希望に沿えない場合もございますのでご了承ください。)

司法書士名 岩田 博樹 先生
所属事務所 司法書士いわた事務所
住所 〒460-0007
名古屋市中区新栄3-3-1 太陽ビル東館2F
電話番号 052-684-6677
WEBアドレス https://www.iwata-souzoku-office.com/

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