井上 恵介先生

井上 恵介先生

名古屋中央支部に所属する先生方にインタビューするこの企画。第31回目は、名古屋市中区にある「ほのぼの法務事務所」の井上恵介先生のインタビューです。

 

ーー司法書士を目指したきっかけはなんですか?

 

親族に弁護士や裁判官が多い、法学一家だったんです。子どもの頃から裁判や法律の話などを聞いて育ったので、自然と法学の道に進むことになりました。

 

高校卒業後は、地元九州から名古屋大学法学部へ進学。法学を学ぶなかで司法書士は一般の人の役に立つ仕事という印象を受け、身近な市民の役に立ちたいという想いから目指すことに決めました。当時は簡裁代理権など、司法書士の仕事の幅が広がりだした華やかな時代でしたね。

ーー試験までの道のりを教えてください

 

司法書士試験はとにかく覚えることが重要な試験です。勉強すればするだけ身になって点数が伸びるので、新聞配達のアルバイトをしながらひたすら条文を暗記し、2年半で合格しました。

 

合格後も、研修生活はお金がかかることを知り、またすぐにバイトの再開です(笑) フルで働ける工場での軽作業バイトをして、とにかくお金を稼ぎました。

 

ーー合格後について

 

研修とともに勤めたのが、当時ブームだった「過払い金」をメインに取り扱う大きな司法書士事務所でした。

相談内容以前に「過払いのない人は断る」という方針だったため、もともと多くの人の役に立ちたいと司法書士になった私は、ギャップを感じてしまいました。

本当に困っている人を助けたいと強く思うようになり、他の分野も学ぼうと退社を決意。でも研修期間は残っていたので、研修を続けながらバイトで貯めたお金を切り崩す…そんな極貧生活でした。

 

次の就職活動では、税理士事務所グループに参画して司法書士事務所をやらないかというお話をいただき、一人で司法書士事務所を任せられました。ここでは比較的自由に私のやりたいことをやらせてくれたので、商業登記をはじめ裁判業務など多くの分野で経験を積みました。

 

半年後にはようやくバイトを雇いましたが、とにかく忙しい日々でした。最初の1年は、休みはたった1日だけ。それでも生まれて初めてやりたい仕事がやれた充実感で、楽しい毎日でもありました。

 

その後、当時一緒に働いていた4人のスタッフを連れて独立し、今のほのぼの法務事務所を立ち上げました。

 

ーーほのぼの法務事務所について

 

「ほのぼの」という名前には、お客さまに明るくほのぼのとした気持ちになっていただける仕事がしたいという想いが込められています。私が司法書士を志した時の「市民の役に立つ法律家になりたい」という想いを大切に、お客さまに寄り添った対応や業務を心がけている事務所です。

 

スタッフは、しっかりと己を磨いて、お客さまのニーズに応えることを通して社会に貢献しようと考えてくれています。レベルの高い仕事をしっかりとこなしてくれますね。

 

仕事内容は主に、相続と入管業務に力を入れています。寄り添う姿勢を大切に、高齢者の方に質の高い健全な法的サービスを提供できるよう尽力しています。入管業務は行政書士の仕事ですが、これからの日本の発展に外国人は欠かせないと考えています。今後は入管だけでなく、日本人が海外に進出するお手伝いもできたらと思っています。

ーー司法書士のやりがいや印象深いエピソードは?

 

やはり困っている人を助けることができるところですね。

以前、遺言書を作成するにあたって、長い間音信不通だった親族(姪)を探して引き合わせたことがありました。職務上請求によって無事見つけ出すことができたのですが、実はその姪の方も依頼者にずっと会いたかったらしく、涙涙の再会になりました。

 

司法書士になって2年目の出来事ですが、初めて人の役に立てた気がしてとてもうれしく、今でも印象に残っています。

 

ーーポリシーや座右の銘を教えてください

 

「限界」とは、そこにあるものではなく自分でつくるもの。

 

中学生の時に学校の先生が言った言葉です。あえて限界をつくらないことで、どれだけでも突き進むことができます。年齢などの物理的な限界はいずれくるかもしれないけれど、精神的にはずっと突き進んでいきたいです。

 

ーーオススメの本を教えてください

D.カーネギーの「人を動かす」は、人を指導する立場の人が読む基本の本だと思います。具体例を交えた内容がたくさんあるので分かりやすいです。ドラッカーの「マネジメント」も、根拠ある事例が多く読んでいておもしろかったですね。

 

また仕事関係では、愛知県司法書士会で名古屋支部長を務められた大崎先生が書かれた「法務アシスト読本」が役に立っています。

 

ーー趣味はなんですか?

 

登山や温泉めぐりが好きで、近くの低い山を中心に登っています。最近だと、猿投山や岐阜城のある金華山に登りました。登っている最中は何も考えないので、頭のなかを真っ白にすることができます。気持ちの切り替えができたり、悩んでいたことにふっと答えが見つかって解決できたり。リフレッシュできるので、忙しい時でも時間を見つけて登ることが多いですね。

 

温泉は、色付きの湯が好きなんです。この辺りだと色が茶色い新城市の湯谷温泉がオススメです。川沿いに位置しているので渓谷もきれいで、一人で気軽に行くにはちょうど良いですね。真っ白な湯が特徴の、長野県の白骨温泉もよいですよ。

 

ーー今後の目標は

 

最初から最後まで、お客さまの総合的なお悩みに応えられる事務所にしていきたいです。

 

今は司法書士・行政書士分野以外のお悩みは、他の士業の先生にお願いしているのですが、ほのぼの法務事務所とは違うビジネスライクな方針の先生だと、お客さまがビックリされてしまうこともあります。

 

だからこそ、同じ方針のもと、税理士分野、弁護士分野などとも提携した総合事務所として、一から十まですべてのお悩みを解決できるようになりたいです。

 

「ほのぼの法務事務所に頼んでよかった」と心から思っていただける、そんな事務所であり続けられるように、これからも挑戦を続けていきます。

 

井上先生、ありがとうございました!

DATA

井上恵介先生

ほのぼの法務事務所

郵便番号

住所 名古屋市中区丸の内二丁目17番12号 丸の内エステートビル10階

電話 052-228-0182

 

取材/テキスト ライターチームマムハイブ(https://mamhive.com)

インタビュアーより

丸の内駅から徒歩数分とアクセスが良い、明るく落ち着いた事務所です。お客さまを安心させる「ほのぼの」という名ですが、スタッフの方々はテキパキと働いているのが印象的でした。行政書士も在籍しているため幅広い分野で、依頼者に寄り添ったご提案をされています。

 

※インタビューの内容は2025年10月取材時のものです。最新の状況は事務所に直接お問い合わせいただくか、司法書士名古屋中央支部へお問い合わせください。

 

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(希望者多数の場合、ご希望に沿えない場合もございますのでご了承ください。)

司法書士名 井上 恵介先生
所属事務所 ほのぼの法務事務所
住所 〒460-0002
名古屋市中区丸の内二丁目17番12号 丸の内エステートビル10階
電話番号 052-228-0182
WEBアドレス http://r.goope.jp/honobono-legal/

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