小林 友子 先生、淺井 咲也子 先生
名古屋中央支部に所属する先生方にインタビューするこの企画。第10回目は、女性2名の司法書士が所属する「ひがしさくら事務所」の小林先生、淺井先生のダブルインタビューです。
ーー小さい頃の夢はなんでしたか?
小林先生:動物が好きだったので、獣医さんになりたいと思っていました。
淺井先生:ミステリー小説やサスペンスドラマの影響で、名探偵になりたかったですね(笑)
ーー司法書士を志したきっかけについて
小林先生:仲のいい伯母が弁護士で、私は土日だけバイトに行っていたりしました。そのときに「資格を持って働くといいよ」と言われていたり、予備校で「司法書士は女性向き」という文言を目にしたことがきっかけです。開業にも興味がありました。
淺井先生:私も法律関係の資格を取りたいと思っていましたが、主張したり戦うのが苦手なので弁護士は無理だなぁ…と。そこで、大学のインターンシップで司法書士事務所の業務を体験して、淡々と細かいことをやる業務が自分の性格に合っていると感じました。
小林先生:すごくわかります(笑)
ーー試験合格までの道のりはいかがでしたか?
小林先生:在学中からLECに通いながら、同じ道を目指す仲間と励まし合って頑張りました。卒業後は9時から17時は司法書士事務所で働いて、平日の夜に3時間くらい、休日は10時間くらい勉強をしました。途中で勉強が嫌になってやめていた時期もあります(笑)
淺井先生:よくわかります(笑)。私も1年引きこもって受験勉強に専念したんですが、すぐには合格できず…勉強しながら実務経験も積みたいと思って、この事務所に補助者として雇っていただけました。
ーーお互いの第一印象は?
小林先生:淺井先生は書類の不備に気づいてくれたり細かい作業も厭わないタイプなので「この子は司法書士に向いとるわ〜」と思いました。
淺井先生:小林先生は人付き合いが上手な方ですね。社外の税理士さんなどとのやりとりもスムーズで、お酒の席で交流を広げていかれるので、私とは違って営業向きな方だといつも思っています。
ーー仕事のやりがいはなんですか?
小林先生:依頼人の方にお礼を言っていただけると本当に嬉しいよね。
淺井先生:はい、困りごとが無事に解決されて「先生に頼んでよかった」と言っていただけるのがやりがいです。なるべくスピーディに手続きができるように心掛けています。
ーー思い出に残っているエピソードについて
小林先生:80代女性の成年後見人として、その方のお子さんの葬儀をすべて執り行ったことです。もちろん初めての経験でしたし、人は年齢の順番に亡くなるわけではないから、ご親族との関係性や状況なども踏まえたうえでご依頼にあたるべきだと意識が大きく変わった出来事ですね。
淺井先生:私もその案件で助手をさせていただいたので印象深いですね。それから…依頼者の方が登記申請中に逮捕されてしまったこともあります。「つくった書類どうするんだろう…」とオロオロしてしまいました。
ーー苦労したエピソードについて
小林先生:グループ企業など、会社名が似ている企業同士の合併の場合、企業再編登記が大混乱です(笑)
淺井先生:依頼者の方が怪我をされて動けなくなり、その方のご自宅で権利書の大捜索をしたことがあります。後から盗難トラブルなどにならないようとっても気を遣いました(笑)
ーーポリシーはありますか?
小林先生:コロナ禍であっても、可能な限りお顔を合わせて信頼関係を築くことを大切にしています。見も知らずの私に権利書や印鑑証明を預けるなんて相当な信頼がないとできないことですし、これまでの司法書士の先生方が築いてくださった信頼だと思うので、引き継いでいきたいですね。
淺井先生:座右の銘で言えば「実ほど、頭を垂れる稲穂かな」です。小さい頃から「可愛らしいおばあちゃんになるんだよ」と言われてきたので、謙虚さを大切にしています。
ーーオススメの本を教えてください
小林先生:【第三版 信託登記の実務/日本加除出版】
すごく実務的で、まさにこれだと思える内容が記載されています。法務局の方も持っていました。
淺井先生:【動産・債権譲渡登記の実務/きんざいストア】
「いけすの魚を担保に入れたい」とかちょっとレアなケースがあったときに参考になります。
ーー事務所の雰囲気について
小林先生:司法書士2名、補助者1名のこじんまりとした事務所です。いつも私がひとりごとを言っているんですが、みんなちゃんと反応してくれるので優しいです。
淺井先生:実はコロナ禍で交代勤務をしていたので、2人でこんなにゆっくり顔を合わせるのは1年ぶりくらいなんです。いつもひとりだったので今日は嬉しいです。
ーー趣味や息抜き方法を教えてください
小林先生:お酒を飲むのが好きなので、ここ数年は会合もなくなってしまって寂しいですね。これまでは研修会とかで他の司法書士の先生にお会いできたのですが…また前のように交流できる日がきたらいいなと思います。
淺井先生:平日は忙しいのですが、休みには手間のかかった煮込み料理を作ったりします。あとは旅行に出かけたり…高知と熊本がお気に入りで、青森にも行ってみたいですね。あとクイズ番組は必ず録画して、夫と勝負しています。
ーー今後の目標はありますか?
小林先生:健康に気をつけつつ仕事を続けていけたらいいですね。在宅ワーク続きで少し鈍ってしまったので、最近筋トレを始めました。
淺井先生:登記実務もデジタル化が進んできているので、時代に取り残されないように勉強したいですね。
ーー小林先生、淺井先生、ありがとうございました!
取材/テキスト ライターチームマムハイブ(https://mamhive.com)
インタビュアーより
再開発で話題の久屋大通駅から徒歩で至近の、女性2名の司法書士事務所。タイプの違うおふたりですが、それぞれを尊重されているのが随所に伝わり、とても和やかなインタビューとなりました。華やかさと相談しやすさ、信頼感を兼ね備えている先生方でした。ありがとうございました。
※インタビューの内容は2021年11月取材時のものです。最新の状況は事務所に直接お問い合わせいただくか、司法書士名古屋中央支部へお問い合わせください。
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(希望者多数の場合、ご希望に沿えない場合もございますのでご了承ください。)
司法書士名 | 小林 友子 先生、淺井 咲也子 先生 |
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所属事務所 | 司法書士・行政書士 ひがしさくら事務所 |
住所 | 〒461-0005 愛知県東区東桜1丁目10−9 栄プラザビル 4階C号室 |
電話番号 | 052-962-8882 |
WEBアドレス | https://higashisakura.jp/ |